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20110505箱根旧東海道歴史散策 [ハイキング]

昨年の夏休み、山の神と2人で箱根旧街道をハイキングした
その時は暑い夏の日差しもなく、涼しい風が肌に心地よい一日であった
そんな事に気を良くしてか、来年は家族皆で来ましょう!!と言う事で
いつにしようかと計画を練っていたが此のGW中全員の予定が合った、
夏場より今の時期のほうが爽やかな新緑が楽しめるだろう
今回は特に歴史の勉強も兼ねて歩くことにしよう、

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GW中の箱根と云えば、大渋滞が予想される
何事もスピーディーに、手際良くをモットーにしている我が家は
AM5:00自宅出発-湯本着AM6:30-芦ノ湖着AM11:00-湯本着PM00:00
午前中の早い時間に登りを済ませ、さっさ下山、そばを食って、渋滞に巻き込まれず
PM4:00前には自宅でビール・・・そんな計画を立てた

案の定、GWといえど早朝5:00では車もガラガラ、
横浜新道-新湘南バイパス-西湘バイパスと快調なドライブだ
なんと自宅を4:40出発で6:00に湯本に到着してしまった・・・かなり早い
車を穴場の駐車場に入れ、準備を整え出発する
三枚橋を畑宿方向に歩き始め暫く行くと早雲寺、
寺の案内板を読み先に行くと進行方向右側に一里塚の石柱が立っている(トップ写真)
江戸、日本橋より二十二里、おおよそ90KM弱といった所か
旧街道は途中石畳もあるが、畑宿までの区間は車道歩きが多く
歩道などはなく注意を要する、道路の端をのんびりと歩く、
路傍にはお寺や、石碑、案内板などが飽きない程度にある
こんな炊きも道端に流れ込んでいる(霊泉ノ滝)
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天山露天風呂、、ホテルはつはなを過ぎるとその先が須雲川自然探勝歩道入口
この付近の坂道は「女転轉坂」おんなころばしざかと言われているらしい

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よく手入れされた植林地の中の散策道を歩く
この道は旧街道ではなく、東京電力の所有になっているようだ
管理も東電で行っているのだろうか??
小鳥のさえずりや、ヒンヤリとした空気が心地良い
この先植林地が終わり、須雲川を木橋で渡ると、東京電力「畑宿発電所」
吊り橋から眺めていると
トランスの低周波のような音が響きわたっていて、まだまだ現役の発電所で有る事が伺える、
前方では二段になって水が流れ落ちているが此処より下の水流は僅かだ
ここで又取水され下流の発電所に送水されているのだろう、
これから再びこんな水力発電所も脚光を浴びるのだろう、
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畑宿発電所の先で一旦車道を渡り石畳の道に入ると案内板がある
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発電所への送水管を過ぎると再び車道を横断、旧街道石畳入り口を左方向に入路する
須雲川の支沢のせせらぎが聞こえてくる、何という沢なのか名前は分からないが
ガイドブックによるとこの沢の上流には飛竜ノ滝というのが有り、ハイキングコースに
で、滝まで行ける様だ、すぐ横にはやや大きめの堰堤もある
おや??
なにやら目につくものが、「ちょっとまってて!!」と家族を足止めし
一人沢に踏み入って行く・・・「中千鳥堰堤」・・・か、と言う事はこの上と、下には
「上千鳥堰堤」「下千鳥堰堤」も有るのだろうか??と、ふと疑問がわく
下流にも堰堤が見えるちょっと見てこよう、家族たちは・・・「お父さん何やっているの??」
「どこいくの?」・・・「ちょっと仕事」・・・下流のには銘板は無かった、
地図を見ると旧道には「新千鳥橋」があるので「千鳥橋」も有ったのだろう
昭和二九年竣工  畑宿発電所が昭和一六年運用開始
畑宿集落を守り、発電所を守る・・・治山、治水がしっかりと行われているのだろう

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道草はこの辺で止めよう、家族に怪しまれるから

石畳は苔むして滑りやすくなっている、
昔の草鞋ではよかったが、現代のシューズには向かないようだIMGP2108.jpg

坂の案内板各種(全行程中抜粋)
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街道沿いには著莪(しゃが)の花が多く咲いていて目を楽しませる
畑宿が近づくと路傍には古い墓石の墓が多くなってくる
かなり古そうな墓石なので浸食されて墓標は読めない
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畑宿は歴史ある集落のようだ、本陣跡は綺麗に整備され案内板や石柱も立派だ
箱根細工の看板が賑やかに飾られている
しかし未だ時間も早く店は空いていない、静かな佇まいだ
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「守源寺」と言うお寺にお参りをして、その横から続く一里塚へ向かう
江戸から二三番目の一里塚である
塚というより、古墳のような立派な作りは左右一対で街道を挟み込んでいる
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ここからが箱根旧街道の登りの一番キツイところだ
石畳の道は旧道の車道と絡みあうように、時には石畳の道が車道の上を越えて
進んで行く、登りもキツイ、急な階段もある、
でも、丹沢のバリエーションのほうがよっぽどキツイけれど!!
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樫の木平の見晴し茶屋で休憩する
天気がよければ遠く相模湾まで見渡せるが今日の天気では展望は期待できない
それでも周囲の樹々の緑と、高度感を感じ体をクールダウンして出発する
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雲助について
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石畳の道は現代人には結構歩きにくい
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甘酒茶屋は旧街道の明るく開けた日当たりの良い所に有る
急な山登りが一段落し、体を休めてもう少し頑張ろう!!
そういった場所に甘酒茶屋はある、去年来たときは冷たい甘酒をいただいたが
今の季節はホット限定だそうだ、
子供たちは団子、や餅を頼んでいる、甘酒は子どもの口には合わない様だ
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昔は此処に数件有ったらしい
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赤穂浪士との関わりも
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何人もの旅人を見守ってきたのだろうか
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石畳はただ単に地面に石を埋め込んが道路ではない
それだけだと、雨水で土が侵食されすぐに道が使い物にならなくなるだろう
丹沢辺りの簡易に作られた林道を見ればそのことは良く分かる
   (水切りされない林道は崩壊も早いようだ)
しっかりとした排水機構がこの街道を現在まで支えている
しかし現在残っている江戸時代の石畳はほんの一部の様である

石畳の構造
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石畳の排水機構
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石畳について
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権現坂まで来れば芦ノ湖が眼下に広がり今日のコースも終盤
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杉並木を抜け芦ノ湖に出ると観光客で賑わっている
湖畔を周遊する道路は観光客でかなり渋滞しているが
こんな時に車できたら大変なことになってしまう、
芦ノ湖では帰りのバスの時間まで暫くお土産物屋を覗くが幸い待ち時間は余り無い
始発で乗客の少ない路線バスに乗り小涌谷駅へ向かう
小涌谷から先はバスで行くと渋滞に捕まり時間を食ってしまう
箱根登山鉄道で湯本に下るほうが早いし、風情がある
スイッチバックを楽しみながら下の国道を覗くと大渋滞だ、読みが当たったIMGP2336.jpg

箱根湯本の街は観光客でごった返している
どうもこう云う人ごみは好きになれない、さっさと蕎麦でも食って帰ろう
ちょっと歩き足りない気がするが我が家族達はこれで大満足らしい
もうへろへろ、と言う者までいる・・・まあそんなモンかな??
時間も予定どうりだ、4時にはビールでのんびり出来そうだ

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コメント 2

T.I.(AEK32)

家族サービスおつかれさまでした~

堰堤情報ありがとうございます~
畑宿には戦前に「箱根報国寮」というヤマ仕事体験施設があったっぽく、
その跡地(現在は私有地)をウカウカ見物に行ったことがあります~
県下の中学生(旧制)の小僧どもを集めて1週間地獄の特訓で
経路整備・山腹工・下草刈り・エンテイ用の石集めなんかをやらせた
っぽいです。
戦後は「愛林青少年訓練所」として発展的に解消したっぽいです。
写真の「中千鳥堰堤」見事に模範的なんですが、ひょっとすると
訓練所の生徒の手前、がんばっちゃったかもしれないっぽいですね。
ともかく、箱根のエンテイも研究せにゃならんことを再認識しますた
<(_ _)>

あの苔生した石畳を無謀にも下降し、2度ほどコケますた~

オオイガイガとのコラボに加えて、奇しくもマシラ仙人と同じ
伊勢沢探訪、充実しまくりじゃないスか!
by T.I.(AEK32) (2011-05-09 21:58) 

MASAHIKO

T.I.(AEK32)さん
いつも稚拙な当ブログ訪れていただき有難さんです
箱根には良いネタが隠れていそうな匂いがプンプンします
しかし、あくまで丹沢がフィールドなのでなかなかあちらまでは
足を運ぶ機会がありません、
ネタ振りされれば調査には喜んでいきますよ!!

石畳は登るものです、間違っても下ってはいけません
ヘルメット&沢靴、若しくは草鞋で石畳を下るのはOKかもしれませんが
その後の責任は取れません、

誰の足跡かな?なんて思って歩いていたんですが
マシラ仙人の足跡だったんだ!と今日わかりますた~
当ブログ、暖かく見守っていてください
GW・・充実の日々を過ごさせていただきました・・・
ところで、T.I.(AEK32)さん、GW何していたんですか
其れが気になって今日も眠れません・・・はぁ~と


by MASAHIKO (2011-05-10 19:14) 

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