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20110508神ノ川水系伊勢沢遡行-絵瀬尾根下降・・・北丹沢屈指の大滝探訪 [沢歩き]

神ノ川水系伊勢沢の大滝は、北丹沢屈指だと誰もが言う
そんな大滝を見たくてGW最後の休日、道志道を神ノ川に向けて進んで行く
天気予報は、快晴&気温25度位まで上がるらしい、
シャワークライムも気持ちいいだろう
未知の沢に期待は広がる

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天気予報はどうやら当たっているようだ
神ノ川林道ゲートに着くと既に車が縦列駐車、スペースは無い
幸い我が「流星号」は極僅かな駐車スペースしか必要ない
ゲート左の柵内、一等地に駐車し準備を整える
道志道途中のコンビニで食料、飲料を仕入れたはだが、ペットボトルが「一本足りない」
四谷怪談のお岩さんの台詞ではないがどこかで落としてきた??様だ
ちょっと不吉だが途中には湧き水もあるし、上まで行けば原小屋の水場も有る、と
出発する・・・AM6:30
朝早い林道歩きは気持ちがいい
昨夜の雨が空気の汚れを全て洗い流してくれている、鮮やかな色彩だ
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林道を歩いていると周りの景色の素晴らしさにについ見とれ
重要なことを忘れてしまう
あぁー、何でここまで登って来てしまったんだろう
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軌跡を見れば一目瞭然
隠しはしません、笑ってください
時間のロスも想定内、とここではそう思っていたが、
後になって、冷や冷や・ドキドキになるとは思っても見なかった・・・いつもの事なんだけどね!!
しょうがないので今来た道を引き返す、時間の無駄と思わず北丹沢の景色を楽しんで行く
そしてここ、曲橋上方150M屈曲点から踏み跡を辿り、神ノ川、伊勢沢出合いに下降する
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出合いで沢靴に履き替え遡行準備をする
これから始まる期待と、不安、単独行の楽しみでもある
沢のはじめは、やや広い空間と、煩わしいワイヤロープで始まった
F1(2段15M)は左からトラロープを頼りに登る
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F2(直瀑15M)は左にセットされたトラロープで一気に上がる
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この先滑や小滝が続くが軽快に進んでいくと前方に明るい広がりが見える
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此処で沢は大きくS字状に蛇行し折り返すとその先にF3(3段)が見える
視線の先には遠くF4大滝の姿が垣間見る事が出来る
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一段目
特に難しいところはなく登る
二段目
2,3歩上がった所で足掛かりが無い、水線中に取り付きを探すが水流の強さに押し返され
確保ができない、左上方セットされたロープ、スリングが有るがタッパの少ない自分には
後30CMが届かない、それでもフェルトのフリクションを最大限使用しスリングに飛びつくように
手を伸ばすとなんとか届いた、後はスリングを一気に引き寄せ上段に足を置く
体はびしょ濡れだが其れが又気持ちいい
スリング上部の古い鎖に手が届けば後は危険な所は無い3段目からの景色
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もう一段登れば大滝がすぐそこだ
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思わず、感嘆の声が漏れる、すごいの一言
しばしその姿に見とれる、周囲を観察しその姿を目に焼き付ける
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IMGP2401.jpgIMGP2402.jpg

さー、大滝をどう巻くか??
先輩方の記録では左岸からの巻がセオリーのようだ
しかし自分の見る所とても登れるようには見えない
反対側、右岸、ガレの押し出しを登り詰めた所ろから小尾根に取り付ける様だ
とりあえず登って行く
かなり急だが危険はない、左に進んでいき小尾根に取り付き急な斜面を登って行く
かなり高度を上げた様だ、落口よりも50M程登った様だ
斜面がいくらか緩やかになった所で沢方向にトラバースする
小尾根をひとつ越したところで下降していくとワイヤロープが斜面に残置されている
やや急だが快適な下降だ30M程下ると落ち口のすぐさきに降りた
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落口からの景観は爽快だ、大室山が前方に聳え立つ
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此処から先は特に悪場もなく5M程の滝や滑が続いてゆく
どの滝も軽快に登れストレスは感じない
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慎重に水流うを確認しながら二俣を右に進む
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さらに進んでいくと水流も消えガレ沢の遡上となる
此処で靴を履き替えようかと迷うが、億劫なのでそのまま行くことに仕様(良い判断)
暫く行くと水流が蘇る、かなりの量だ
涸れそうで涸れず最後まで消えることはなかった
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最後の詰は赤土の斜面
原小屋の水場にたどり着く、パイプからはコンコンと水が湧き出ている
残り少ないペットボトルの飲料を飲み干し湧き水を注ぎこむ
こんな水場の有る所を知っていると・・・イザ、と言う時役立つだろう
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水場からはロープも設置されているがロープに頼ることなく原小屋平まで行くことが出来る
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原小屋平は明るく開けた心地よい空間だ
今日は此処で休憩している登山者も居ない、独り占めの空間だ
濡れたシャツを着替え、靴を履き替えて暫く休憩する・・・AM11:30
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絵瀬尾根に乗るには地蔵尾根入り口からやや下
ほぼ真西に進路を取らなければならない
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地蔵尾根からの下りを降りがりながらやや左に縒れる様に西側の尾根に乗る
尾根取り付き部ははっきりしないが下降するに連れはっきりとした尾根になる
踏み跡もしっかり有るが油断は禁物
二度尾根を外し急斜面を登り返すハメになった
幸い、時間的な余裕もある、体力的にはかなりキツイが
心の余裕は行動を正しい方向に導いてくれる
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P978から進路を北西方向に取らなくてはならないが
此処が又良く解らない、方向は決まっているが尾根筋ははっきりしない
Vルートベテランさえもその魔の手に落ちたいわく付きのルートだ
慎重に慎重を重ね確認しながらルートを探す
とりあえず窪みの筋を下降し左右を確認する
左側にはっきりとした小尾根が確認できるトラバースして尾根に乗る
最後は急斜面だが木に掴まりながら下降すれば問題ない
無事、伊勢沢出合いに下降した
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林道までの登りは疲れた体には堪えるがこの登りの後は林道歩き
力を振り絞り踏み跡を登る
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途中ハプニング、冷や汗はあったが緊張感から解き放たれ帰りの林道歩きは足取りが軽い
湧水で顔を洗い、後ろを振り返ると新緑が目に眩しい
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鼻歌交じりに下を眺めると終着地点はもうすぐそこだ!!・・・14:00
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迷った所が一目瞭然の今日のコース
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コメント 4

shiro

最近は沢三昧ですね!
伊勢沢の単独遡行は怖そうだなァ~。
大滝は見てみたいけれど・・・
今度連れて行ってください。
 
絵瀬尾根の下降、お見事です!!
巨匠達が下降失敗している難しい尾根ですもの。
僕も挑戦しようと思っていましたが、先を越されちゃいました。
by shiro (2011-05-10 21:41) 

ardbeg

初めまして、ではないですが
ニカニカでも話はできませんでしたね。

伊勢沢先にやられてしまいましたね。
前回、雨交じりの寒空に断念したので
超くやしい~ですね。
年も近いので気になります。
by ardbeg (2011-05-10 21:44) 

MASAHIKO

shiroさん
最近石の上を歩き過ぎて少し腰痛気味です
大滝はホント、見事な滝でした、
巻き道もしっかりあるので単独でもOKですよ
それよりも怖いのは絵瀬尾根です
自分の軌跡でも2箇所ほど変なところに迷い込もうとしています
その都度登り返して疲れました、
おかしいな?と思ったら立ち止まりよく考える
「まっいいか、行っちゃえ」は☓ですよ、
by MASAHIKO (2011-05-11 05:03) 

MASAHIKO

ardbegさんこんにちは
ardbegさんのブログもしっかりとチェックさせてもらっています
天気は自分ではどうしようも出来ないので・・・・・
自分も東沢本棚沢で残念な思いをさせてもらいました
しかし何事も無理は禁物ですよ、自分が楽しい山歩きを
お互い楽しみましょう!!

by MASAHIKO (2011-05-11 05:08) 

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