SSブログ

20110305湯ノ沢棚巡り&弥七沢左岸尾根-大杉山周回 [沢歩き]

名前から受ける印象というのはどうも思い込みが激しいようだ、
・・・湯ノ沢・・・一ノ沢~十二ノ沢。
どうも陰湿な、薄暗いマイナスのイメージが強く足が向かなかったが
そろそろ日差しも暖かさを増してきた、
「深田堰堤」もまだ訪れぬままだ、
最近天候にも恵まれなかったが明日は晴天が期待できそうだ
久しぶりに富士の姿も拝んでこよう、

・・・今日のルート・・・

Y-1.jpgいつもの様に現地着は日の出前だ
「湯ノ沢下流堰堤」下に車を止め明るくなるまで休憩を取る、
東の空が山で遮られているので明るくなるのが若干遅い
6:00周囲が明るくなり、北側の斜面に積雪が確認される
朝の冷え込みも厳しいが準備を整え、
AM6:15出発する
IMG_6823.jpg

「湯ノ沢下流堰堤」を右岸の通路から登り広い川原に出る
日差しの当たらない斜面の影には残雪も有る
自分が想像していたよりも広く、明るい入口である
歩き始めると川原の真ん中に一本の杖(らしきもの)が刺さっている
自分用にちょうど良い長さだ、
この先凍結や、苔で足を取られる危険もある、
チョット拝借することにしよう・・・この杖がこの先大変役立つのだった・・・
IMG_6824.jpg

この先に有る堰堤を左岸巻き道から巻いて行く
対岸に流れ込む小滝や周囲の様子を眺めながら歩く
途中に丸太の橋があり表面に雪がおおて覆っている、
凍結しているかもしれないので慎重に渡って行く
暫く歩くと川原に下りる
IMG_6833.jpg                   
IMG_6835.jpg

やや広めの川原を水に濡れないよう注意しながら進んで行く
IMG_6836.jpg

三ノ沢出合を過ぎ、沢が右にカーブして前方が開けると
「深田堰堤」が出迎えてくれる
想像していたより一回り小さめだ
とは言ってもその作りはとても美しい
丁寧な仕事と、職人の技が見て取れる一品である
遠くから見ただけでは堪能できないのですぐ下まで行くことにしよう
登山靴のソールではほとんどフリクションが無いので
チョットした滑や小滝でも登るのに苦労する、この先が心配だ・・・AM6:40
IMG_6840.jpg

山斜面と堰堤の繋ぎ面、河床の処理、石積みの味わい、ついつい見とれててしまう
IMG_6842.jpg

右岸の巻き道から堰堤上に登ると堰堤の肩に銘盤がひっそりと佇んでいる
昔の堰堤の銘盤はどれも味わい深い物ばかりだと感心させられる
IMG_6852.jpg

次の目的地は黒棚だ、
しかし真っ直ぐに向かわずに途中の沢を散策しながら行く事にする
IMG_6859.jpg

十一ノ沢の堰堤
IMG_6860.jpg

九ノ沢の連続堰堤
IMG_6863.jpg

八ノ沢大棚
IMG_6865.jpg

途中寄り道しながら四ノ沢黒棚に向かう
多分、沢靴なら楽しい散歩コースなんだろうな??
普通に歩けないことがこんなに大変な事だとは。
ザレとコケで緊張の連続・・帰りも?・・・、ヽ`(~д~*)、ヽ`…
IMG_6868.jpg

黒棚は水流は殆ど無し・・・AM7:15・・・
IMG_6880.jpg

寄り道して、
六ノ沢・七ノ沢出合の棚
IMG_6884.jpg

八ノ沢出合付近まで引き返し広くなった空間には石積みが残っている
ここにも作業小屋でも有ったのだろうか
IMG_6887.jpg

予定ではここから弥七沢ノ頭へ向かうのだが、
どこから取り付こうかは現場次第、
P560から弥七沢ノ頭へと繋がる尾根筋に乗るには
P560北東側のピーク目指して行くことにする
取り付きは急斜面だが、はっきりとした尾根筋に乗ると
傾斜も緩やかになり、朝日も浴びて清清しい、
IMG_6890.jpg

正面には弥七沢ノ頭が聳え立つ
IMG_6893.jpg

弥七沢ノ頭への急登が始まる少し手前
やや大きめの炭焼き窯が有る
IMG_6896.jpg

ここから東方向へ水平径路が続き次の炭焼き窯
径路は東に続いているが今日は探索はパス
ここから上部へ向かう
IMG_6898.jpg

3つ目の窯
IMG_6899.jpg

4つ目の釜、こんなに窯跡が続いているのも珍しいんじゃない?
それにどの窯も大きい、
IMG_6902.jpg

ピーク近くになると傾斜もゆるくなり、美しい自然林
その中に、「ダブルネジネジの門」発見
IMG_6904.jpg

弥七沢ノ頭は一見何処がピークだか分からない所だ・・・AM9:30・・・
IMG_6908.jpg

木立の間からではあるが綺麗な富士の姿が望める
いつどこから見えも見栄えのする富士の姿は急登の疲れを癒してくれる
スタミナドリンクの様でも有る!!

今日の予定はここから「弥七沢左岸尾根」を下降して仲ノ沢林道経由「大杉山」
「大杉山」へは適当に取り付きやすいところから登ろうと思い予定は無し
サー出発
IMG_6910.jpg

「ワー、やっちまったー」・・・・・・
ついつい富士山に見とれて気分良く下りちゃったけど
「弥七沢左岸尾根」は一旦北側へ進路を取るんだよ!
富士山見えるわけ無いじゃん
GPSにもくっきりと痕跡が・・・( ̄▽ ̄;)!!ガーン
ま、早く気が付いてよかった、50M程登り返して進路変更
北東のピークから進路を南東に取り下降して行く
770M付近展望地より・・・石棚・同角ノ頭方面
IMG_6925.jpg

大杉山方向
IMG_6928.jpg

下部には仕事道も現れ林道ヘアピン部に到着
擁壁切れ目から降り立つ
IMG_6932.jpg

暫く林道を下りながら取り付き地点や、今後の参考に対岸の様子を探る
渓流釣りが解禁になったせいか、数台の車が入っている
小割沢あたりがいいかな・・・とも思いながら
程よい取付が無いまま気が付いたら立間橋まで来てしまった
しょうがない、もう少し下りながら考えよう
立間橋から500M程下ると「奥山三郎殉職の地供養塔」があり
そこからなら何とか川原に下りて行けそうだ、対岸に渡る川原も浅く靴を脱がずに
行けそうである、斜面は植林帯だしうまく行けば仕事道ぐらい有るだろう、
と甘い考えで「バシャバシャ」と川原を渡り、ここでおにぎり2個で腹ごしらえをする
下から見るとかなりの傾斜だ、地図で見ても等高線が詰まっている、
失敗したかな??とも思いながら斜面に取り付いた・・・AM11:10
案の定、アキレス腱が伸びっぱなしの急登が続く、
しかし意外にもまだ余力もあり休みながらも歩を進める
ここで朝川原で拾った杖が役に立った、杖にしがみつき腕の力も総動員で
急登をもがき登る、
途中、残置モノレールがあり手摺り代わりに掴まる、
IMG_6939.jpg

傾斜がゆるくなると稜線は近い
何処が頂上だかはっきりしない植林地帯 P876・・・PM12:50
IMG_6942.jpg

P861に向かう手前で北側にトラバースしてP692(馬草山)経由湯ノ沢下降尾根に乗る
最初は分かりにくいはっきりしない尾根だが方向を確認し慎重に降りて行く
750M付近から仕事道も現れ視界も開け快適な下降だ
IMG_6946.jpg

この辺は鹿島さんの山なんでしょうか?
IMG_6945.jpg

馬草山付近はなだらかな斜面が続く
IMG_6949.jpg

径路はP692(馬草山)の北側を巻くように付けられているのでまだ少し残雪が有る
IMG_6950.jpg

下界が近付く
IMG_6953.jpg

こんな物を発見、かなりしっかりとした作り、そんな古そうには見えないが
中で火を燃やした痕も有る、狼煙台?てことは無いか??
IMG_6955.jpg

沢の名前も・・歌舞伎茶屋沢・・・
歌舞伎茶屋が有ったとは思えない!!
IMG_6962.jpg

ここに下降完了・・・PM14:10・・・
IMG_6964.jpg

お世話になった杖は元の場所に返しました
又誰か使ってください・・・身長165CMに最適です・・・
IMG_6968.jpg

最後の大杉山登り返しはチョットきついかな?とも思いましたが
無事終了、家に帰って、先輩達の記録をチェックすると
仲ノ沢林道から湯ノ沢方面には色々なルートが有るようです、
暖かくなったら沢遊びに来よう!
今度は沢靴を履いて!・・・・=*^-^*=にこっ♪

※記録整理中、沢名・滝名・記憶が曖昧になり(一応確認はしています)ブログ中間違いが有るかも知れません
  間違いに気づかれた方は是非ともご指摘ご指導をお願いしたいと思います・・・筆者より

nice!(0)  コメント(6)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 6

shiro

あいかわらず、あぶない所を歩き回っていますねぇ~!
弥七沢ノ頭周辺の沢筋は、どうもおっかなくって、まだ歩いた事がないんです。
MASAHIKOさんから勇気をもらって、チャレンジしてみようかなァ・・・。
湯ノ沢筋の滝巡り、魅力的です。
 
大杉山周辺では『鹿島家』の石柱とか『かたばみ興業』の看板とかを、良く見かけます。
気になってちょっと調べた事があるのですが、あの辺一帯の山は、もともと鹿島建設の鹿島家の土地だったようです。戦後は鹿島建設の子会社、かたばみ興業が管理していたとか。
今はどうなっているのか知りませんが・・・。
by shiro (2011-03-07 23:19) 

MASAHIKO

shiroさん
危ない所歩き回ってる・・・って
そのままお返ししますよ!!
自分はロープを使っての下降みたいな
危険なことはしていませんよ・・(^_^)ニコニコ
湯ノ沢は想像していたイメージと大違いのいい所でした
まあ・・多少滑ったり、ズッコケタリ、冷や汗流したり
は有りましたが、
今回はあまり深追いはしませんでしたが
じっくりと探索してみたいエリアには違いありません
是非足を運んでください、
レポート、楽しみにしています・・・((o(^-^)o))わくわく



by MASAHIKO (2011-03-08 20:59) 

AY

MASAHIKOさん
弥七沢ノ頭への炭焼釜コース、良かったでしょう!私も好きなコースです。
大杉山への奥山三郎殉職の地供養塔対岸からの登り、途中も地味、到着しても地味、大変お疲れ様でした。残置モノレール久しぶりの拝見です、私は尖端から取り付き474m経由で登りました。
丹沢湖北岸~藪沢ノ頭稜線登山道の間は、色んなルートが組み合わせられて飽きない山域、またのレポート楽しみにしています。
by AY (2011-03-09 04:42) 

イガイガ

鹿島家の石柱はshiroさんの言うとおり、鹿島財閥の土地だったようです。
三保ダム建設でも利権がずいぶん動いたようです。

狼煙台風の建築物、まさか当時のものとは思えませんが、
かつて湯ノ沢城があったあたりかと思います。
城と言っても砦程度の狼煙場と聞いていますので、
それと関連があるのかもしれません。

城ヶ尾峠を越え、サカセ古道を通って甲斐の国から攻めてくる
武田方の動きを監視していたようです。
湯ノ沢城⇒中川城(中川橋付近)⇒大仏城(湖底に沈んだ)⇒
新城(清水橋そば)⇒名前は忘れましたが都夫良野にあった砦、
そして川村城と狼煙で北条方に連絡したようです。
by イガイガ (2011-03-09 18:24) 

MASAHIKO

AYさん
ご無沙汰しています
炭焼き釜コースは丁度日の出と重なり
気持ちよい尾根歩きが出来ました
まさか四つも釜が続くと思いませんでした(勉強不足)ので
チョット、得した気分でしたが、帰って皆さんのレポートで
しっかりと炭焼き釜コースが紹介されていて、
さすが先輩達、とあらためてリスペクト・・w( ▼o▼ )w オオォォ!!
残置モノレール、AYさんも登ったんですね!
あんな所登ろうと考える人はあんまり居ませんね
これからも楽しいレポート発信しますよ
お楽しみに!!

by MASAHIKO (2011-03-09 19:47) 

MASAHIKO

イガイガさん
貴重な情報有難うございます
鹿島財閥ですか!
「日本の財閥恐るべし」ですね
個人名(家名)の標柱って他にもあるんですかね?
今後標柱にも目が離せなくなりました
中川城については、チョット気になっていたんですが
これから調査したいと思っています、
イガイガさん、ひょっとしてもう全部調査済みですか?
この辺は色々と歴史の遺物がありそうで楽しみです!!

by MASAHIKO (2011-03-09 19:56) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。