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20110327鶴見川遡行紀・・・Ⅰ「下流域編」 [徒然に]

ようやく給油待ち渋滞は解消され、一時のパニックも収まりつつ有る様だ
ガソリンを入れるのも面倒臭い、と始めた「自転車通勤」ではあるが
渋滞に邪魔される事も無く、・・・「結構快適!」・・・だ

早朝、日の出の頃、
走り始めは肌寒さを感じるが、ほんの数分ペダルを漕ぐと
じわじわと汗ばんでくるのを感じてくる
会社まで最短の距離を行く事が出来る鶴見川の護岸上の道は
朝早くからジョギングの人や犬の散歩の人やらで結構賑わっている
全国ワースト1のレッテルを貼られた川ではあるが近隣の住民にとっては
憩いの川であることに間違いない、
森永橋を通過する頃には進行方向左手、左岸川崎側から太陽が顔を出し始め
高層ビルをオレンジ色に染めて行く、
眩しい朝日は気持ちを一層引き締め元気を与えてくれる、

 そんな朝の通勤途中にふと
「鶴見川とも長い付き合いだが、上流方面はあまり行った事が無いな?」
と脳裏をかすめためた事が今回の遡行紀のきっかけとなった。

震災後、生活のリズムやサイクル
生活様式までもが以前と変わってしまったがようやくこの生活にも慣れてきた
しかし・・・山に行くのはもう少し先にしよう・・・
「三椏の花も今年は見る事が出来そうも無いかな」
少しだけ自分の心に折り合いを付ける事も必要だ、
いつもは通り過ぎてしまう身近な所で春を感じる、きっと良い一日になるだろう・・・

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河口から源流域までおおよそ45KM、自宅からの距離を入れると往復100KM
自分の「通勤快速」ではちょっと不安が残るが、明るいうちには往復できそうだ
折角だから途中の橋を観察しながら・・・
北風が少し冷たいが、空は澄んで清々しい
思いっきりペダルを踏んで出発しよう!!
                    拓郎の 「元気です」 を聞きながら
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自宅を6:50出発、河口部を目指す
鶴見川の河口は本来、生麦の貝殻浜(通称)であるのだろうが
埋め立てが進み、現在地図上では東芝タービン工場と東電大黒火力発電所
との間辺りが河口部である。ここから今日の旅が始まる

目の前には湾岸線「鶴見つばさ橋」、右奥前方には「横浜ベイブリッジ」
左前方、扇島の製鉄所が一望出来る、少し前まではよく魚釣りに来たが
最近はめったに来る事も無くなってしまったお気に入りの場所(7:40)
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ここから暫く上流は工場や研究機関、大学が続き水線に振れる事は出来ない
よく整備された道路を進んでゆく
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平日には清掃工場へ往復する清掃車がひっきりなしに通過するが
日曜日の早朝は静かなものだ
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鶴見大橋(つるみおヽはし)
産業道路と首都高速横羽線が並行して通る文字どおり日本の産業を支えている幹線道路
周辺には名だたる日本の大企業が連なっている、いつもお世話になっているビール工場
もこの先に有る
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この先から河岸堤防上を通行する
案内表示ではここがゼロキロ地点・・・起点で有る
右岸方向、鶴見の中心地と岸谷地区が一望できる、この辺が本来の河口部になるのだろう、
・・・岸谷・・・海岸から入り込んだ谷、地形図からはそう読み取る事が出来る・・
かつて明治の初め日本に最初に敷設された鉄道(新橋・桜木町間)は、
人々があまり生活していない海岸線に沿って敷かれたと聞いたことがある、
まさしくJRの線路はかつての海岸線を示している
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臨港鶴見川橋(りんこうつるみかわはし)
 この橋に限らず鶴見川の橋脚は鱸釣りの好ポイントだ、
ルアーを投げて巻くだけで70CM位のフッコクラスが良く釣れる
一時期はどっぷりと漬かっていた時もあった
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「貝殻浜」
臨港鶴見川橋を少し下流に下った右岸に残る「貝殻浜」
地元でこう呼ばれる文字どおりの貝殻の浜
人工的に作られた護岸が続く中で唯一残された浜
生麦の漁村の名残の浜、過去に積み重ねられた、人々の生活の証でもある
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JR鶴見線の高架橋「鶴見川橋りょう」
鉄道ファンには馴染みのチョコレート色の車両がつい最近まで走っていた
知る人ぞ知る路線である、
日本の近代化と、高度経済成長を支えた歴史に残る路線であるが
朝夕のラッシュ時以外は乗客もまばら、駅は鶴見駅以外全て無人の
魅力の多い路線である

そういえば某TV番組「ダッ○ュ海岸」もすぐ近くだ
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潮見橋(しおみはし)
先ほど渡ってきた臨港鶴見川橋(りんこうつるみかわはし)を超えて
次の橋、右岸には釣り船が釣り客を迎えるため係留されている
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汐鶴橋(しおつるはし)
 横浜環状2号線、鶴見、潮田、産業道路を結ぶ臨海部に繋がる重要な橋
斜線幅が広くここにつながる道路は36M道路と呼ばれている
ここから河川は大きくU字を描き進路を北東から北西方向へ変えて行く
この橋の袂にはかつて老舗登山用品店が営業していたが今は店を閉じている
スキーや山用品の買い物に便利に利用していたが残念だ、
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芦穂橋(あしほはし)
U字の頂点、いつもはこの橋を渡り鶴見川と別れて会社へと向かう
名前のとおり昔は何も無い蘆の原だったのだろう、
この橋の両岸住宅地は、大潮の満潮時には明らかに水面より低いのが見て取れる
昭和40年代に水害に見舞われて以降数々の水害対策が行われ
護岸に守られた地域である。
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鶴見橋(つるみはし)
国道15号線、第一京浜国道、通称「一国」の橋
年始恒例、大学対抗箱根駅伝の鶴見中継所すぐ近くにある鶴見橋
橋の両端は勾配があり往路で襷を受けた者は気合を入れ
復路襷を渡す者は最後の力を振り絞る見所でもある
我が家では毎年この橋の右岸側で選手の応援を恒例としている
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京浜急行鶴見川橋梁「鶴見市場第三高架橋」
他の橋と違いここは気をつけないと頭を橋桁にぶつけてしまう恐れがある
低い橋梁だ、どうしてこの様な形になったのか知る由もないが
この橋の住民にとっては結構快適らしい
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鶴見川橋(つるみかわはし)
旧東海道の橋
東は八丁畷から川崎砂子方面、西は鶴見から生麦に通じる要所の橋
平成8年に完成したアーチが美しい新しい橋(8:45)
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JR橋梁
東海道線、京浜東北根岸線、横須賀線、武蔵野(貨物)線、
首都圏、そして日本の動脈が走る高架橋、この鉄橋を見ていると
色々な種類の電車が行き交い電車好きには堪らないのだろうな、
その地下の薄暗い暗渠に潜り先を進む
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鶴見川の大きな看板向こうには聳え立つ鉄塔
その脇には「佃野公園」
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「末吉ポンプ場汚水圧送管橋」
対岸には水再生センター
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対岸には鶴見漕艇場
クレーン車でボートを水面に降ろしている所、
休日にはボート教室等も開かれていて、
市民がボートに触れ合える機会を作っている、自分も1回は参加したいと・・・
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「森永橋」
その名の通り森永製菓の工場裏に有る
ここを通るとチョコレートの甘い香りがするお菓子好きには堪らないかも、
嫌いな人は耐えられないだろう!!
橋自体は美しい作りだと思う、白い橋は青い空に良く映える
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「森永製菓鶴見工場」
地元の小学生は工場見学でお世話になり
夏休にはお祭りが催される、子供たちに親しまれている工場
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「新鶴見橋」
第二京浜国道、通称「二国」の橋、
よく間違えている人がいる様だが、「二国」は国道1号線
「一国」は国道15号線です、
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「済生会横浜東部病院」と「新鶴見橋」
後方に末吉台地を望む、
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「川崎市水道局の橋」
人も通行できる生活の橋、こう言ったちょっとした橋が便利だったりする
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「末吉橋」
「横浜環状2号線」と「尻手黒川線」の接続の橋
「横浜環状2号線」の起点でも有る
どちらの路線も主要幹線道路なのだが、橋は片側1車線
「尻手黒川線」は川崎側が片側1車線で、渋滞の名所
日本の道路行政の縮図のような出来の悪い接続ポイントの橋(9:15)
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「鷹野大橋」
「末吉橋」から「鷹野大橋」にかけては末吉台地を回り込むように流れている
橋の向こうには雪を戴いた丹沢の峰、焼山から黍殻山、蛭ヶ岳、塔ノ岳
などの丹沢主脈が一望できる、
結局今年もいい雪の山行には恵まれなかったな、と少しだけ後悔が残る、
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「矢上川合流点」と「鷹野大橋」
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「鷹野橋人道橋」
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鉄塔の彼方の丹沢主脈
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「樽綱橋」たるつなはし
樽町と綱島を結ぶ橋、橋の銘々はこう言った2つの地名から取る場合が多い
このモニュメントは魚の尾鰭?よく分からないが
どうにかならんものか???
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「東海道新幹線高架橋」
鷹野大橋から先は河川敷の通路がありこちらを進んでゆく
現在は所所で堤防護岸工事が進められていて通行できない所が有る
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「大綱橋共同トラス橋」に隠される「大綱橋」
やっと河口から9.1KM、写真を撮りながらの走行はやけに
時間が掛かる、
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「大綱橋」
トラス橋の後ろの赤い橋桁が「大綱橋」
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「東急東横線橋梁」  
綱島駅から横浜へ向かう電車?逆か??
別に撮り鉄ではないが、電車が走っている姿を見るのは好きだ
どうしてもこのアングルになってしまう、
カメラマンとしての才能は無いな、
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「早淵川合流点」
この付近には河川敷に自動車教習所有る
余計なお世話だが大雨や台風で流されはしないか心配してしまうのは
自分だけだろうか?
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「新羽橋」にっぱはしと「新羽人道橋」
このボールは何を表現しているんだ?
初めての人は・・・にっぱ・・・とは読めない!
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「送電線の彼方は」
大倉山を回り込んでクランク状になっている付近
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「新羽ポンプ場汚水圧送管橋」
水再生センター脇
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「横浜国際競技場」日産スタジアムと丹沢
実際に見える風景は雄大で写真では表せない(腕が悪いとも)
此処も 「お気に入りの場所」
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アップで
「新横浜大橋」しんよこはまおおはし
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「ワールドカップ大橋」わーるどかっぷおおはし
支流鳥山川に架かる橋、「新横浜大橋」とクロスしている、
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「新横浜大橋」しんよこはまおおはし
この周辺は道路工事が続いている(横浜環状北線の工事現場)
昔(40年前は新幹線の駅以外は何もなく田んぼ広がっていた)
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「亀の甲橋」かめのこうはし
遠くに白く見える「甲斐駒ケ岳と北岳」(10:15)
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鶴見川の下流域はほとんどがコンクリートで固められている
しかし鳥たちはそこで羽を休め、草木は花を咲かす
遠くを眺めれば雪を頂いた丹沢の稜線、遠くは奥多摩、そして南アルプス
天気のいい日にここを走るのはとても気持ちがいい、
寄り道が多いせいか少し時間が掛かったかな?
少しペースを上げていこうか・・・曲は・・「春だったね」・・に変わっていた

                             つづく
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