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20150525 帝都の尾根と澤 [帝都探索]



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先週は山に行かなかったので丹澤から離れての帝都ネタで

この地図を見て、何処が何処だか理解できる人はかなりのマニアだ
目黒川、渋谷川、神田川、帝都三大河川が創り出した
まるで東北の太平洋沿岸、リアス式海岸の様な複雑なその地形に
帝都を想像できる人はそうそう存在しない


先日、娘と国立新美術館に行った時のお話し・・・

表参道駅で降りて、お気に入りの革製品の店を覗いたら定休日でお休み
しょうがないんで、ちょっと遠回りだが青山学院の横を抜けて
同店のもう一つの工房に立ち寄り、そこから麻布、六本木と歩いて
新美術館に向かったが・・・



実はこの近辺、帝都でも有数の高低差を誇る複雑な地形のエリアなのである
小さな支流と尾根が複雑に入り組むその様は丹沢にたとえるなら「手沢」か?
澤を横切り、尾根を乗り越え・・・

まさに、中ノ沢から同角尾根を乗越えて檜洞、更にユーシン界尾根をまたぎ
ユーシン澤から朝日向尾根を飛び越えて熊木澤まで歩く・・・様な感じ???
かなり大袈裟だが、感じは伝わったかな??



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青山通りを渋谷方面に向かい、青山学院を過ぎて宮益坂上で宮益坂と金王坂(青山通り)に二分する、その先はどちらの坂も渋谷川に向かって一気に落ち込んで行く
文字通り渋谷は谷底を埋めるように築かれた町で、かつての谷筋の面影は無い

宮益坂上には向かわず、青山学院の西側を、渋谷の町を迂回する様に辿る
緩やかに下りながら行くと六本木通りとぶつかる
併走する六本木通りと首都高3号渋谷線が広尾の東西尾根を串刺しして東へ向かう
様は地形を無視して貫く現代の林道を想像させる

六本木通りを東に向かうと、実際の地形は緩やかな登りとなる
青山学院初等部付近を頂点として、南に下れば広尾の西尾根上に
実践女子、国学院、広尾高校と連なり、恵比寿橋入口付近で
尾根先端は渋谷川に落ち込む

渋谷4丁目交差点は渋谷川の支流【いもり川】源頭部である
源流は青山学院幼稚園付近、名付けるなら【仮称広尾澤・いもり川】か?
澤筋は青山学院の丘陵地の東の淵を流れていた筈だが、面影は無い
【仮称広尾澤・いもり川】と渋谷川の出合は臨川小学校付近である




渋谷4丁目交差点から再び東へ坂道を登る
広尾の東尾根を横断する中央部分が南青山7丁目と高樹町の中間部分が
尾根の馬の背、最高地点となる
南に連なる広尾の東尾根の先端には聖心女子大の敷地が広り
西麻布の交差点までは一気の下りだ・・・




ここら辺で娘は結構めげていた様だが
「もうちょっと歩かないと、肉!!食わさね~ぞ!!」って渇を入れて先に進む

西麻布交差点はいかにも谷底で【仮称・西麻布澤】とでも呼びたい所だが
正式名称は笄川 (こうがいがわ)である、西麻布交差点の南、下流に位置する
笄小学校がその名を留めている

西麻布交差点から東に進めば六本木に向かって一気に上り
南に進めば緩い下りが続いて天現寺橋で渋谷川に暗渠として合流する
この天現時橋、実は重要なポイントで、ここから上流を渋谷川、下流を古川
と呼ぶのだそうだ、そう古川橋の古川



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大体【麻布】ってどのあたりを指してるのか?って言うと
渋谷川が90度流を変える辺りの湿地帯を指してるのかな?
で西麻布は、尾根を隔てた西側の湿地帯、推測だけどね


話を【仮称西麻布澤・笄川】に戻して、上流部正面に青山霊園の高台が聳える
その西の縁を伝うように沢は溯る、一筋は大きく逸れて根津美術館の池に辿り
着き、ここが源流
そしてもう一筋は外苑西通りに沿って進み青山通りにぶつかる手前
「梅窓院」ここが【仮称西麻布澤・笄川】本流の源流か?


西麻布の交差点から更に六本木方面に登り、最高地点が文字通り【六本木ヒルズ】
貧乏人には縁が無い、ここら辺りの生活って想像の域を超えてようわからんね?



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やや下って六本木交差点だ
六本木通りを更に北東に下って行くと溜池が最低地の谷底、江戸城外堀となる
さしずめこの沢筋は【六本木澤】でよろしいかと?



と言う訳で歩いた距離は大した事なかったんだけど、帝都の地形は面白いね~
どんどん開発が進んでビルが建ち並び、地形そのものが判り難くなって来たが
どっこい!!良く見れば痕跡が残っている
まさに広尾は“広い尾根”だったのである




今度じっくり痕跡を探しながら歩きに行かなきゃイカンね~・・・
でも~・・・いっその事、Dちゃんにお願いしちゃおうかな?・・・どう?


指令!!渋谷川の支流を辿れ・・・てなかんじで?



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