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20171203 織戸峠の古道を特定する [古道探索]



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【 昭和31年11月30日発行 1/25000御正体山 】


世附の地蔵平と水ノ木は古道で結ばれています

富士見歩道、富士見峠を経て上法行歩道から織戸峠を越えて
水ノ木へ
更に菰釣山から尾根を降る道は奥世附歩道や城ケ尾歩道と交錯
しながら織戸峠で交差しています
何が何やらと言う感じがしますが興味深い地域です

織戸峠は上法行沢と織戸沢の中間尾根に位地する交通の要衝
として古より人馬が行き交ったと想像されます
しかし近年林道の開発、林業の衰退などによって人の往来もなくなり
古道は荒廃しています
現在では物好きな愛好家だけが此処を通過する程度で踏痕も薄く
既に判別できないほどの状況です

人が歩かない道は踏痕も薄くなり、崩れ、やがて消えて行く運命です
道が完全に消える前に峠を乗越す古道のルートを特定したい

今回は特に織戸沢から織戸峠への登路を見極めたい
との思い・・・

相変わらずどうでもいい所に拘って歩いています



浅瀬【6:30】-水ノ木【8:03】-林道終点【9:23】
 -織戸峠【10:47】-富士見峠【11:19】-地蔵平【12:51】
 -法行橋【13:35】-浅瀬【14:17】




【 ど~もこの地図表記は納得いかないな~!! 】
昭和31年11月30日発行 2500御正体山.jpg
【 昭和31年11月30日発行 1/25000御正体山 】




浅瀬から水ノ木迄のコースは直前までノープランでした
その時の気分で決定するつもりで浅瀬橋に
右に行くか?直進か?どちらにしても林道歩きが長いので
覚悟が必要です
思案の末浅瀬橋を直進、本谷経由でGO!!
世附水害でボロボロになった林道補修も殆ど終わっています
以前の様な危険な所はありません




【 意外に水量が多かった 】
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【 林道も歩きやすくなっています 】
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【 紅葉は終わりです 】
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水ノ木、営林署小屋裏の山神様にお参りしてから対岸の織戸沢に入ります
界尾根には古道の踏痕が上に伸びていますが踏痕は追わず沢を遡行
程なく織戸沢F1が行く手を阻みます




【 先ずはお参りです 】
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【 堰堤を越えた先は穏やかですが 】
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【 此処は戻って右岸から 】
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登れないのは承知しているので写真だけ撮って戻り、右岸の斜面から
巻きます
林道に上がる直前に古道の踏痕が交差します、上流に少し辿りますが
直ぐ先で崩れて道型は消えます、そのまま辿れそうですが、先の工程
を考えるとここで時間を割く訳には行かないのでそのまま林道に乗り
終点まで行く事にします




【 上法行歩道の名残です 】
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地図上の林道終点より実際の終点地点はかなり先になります
所々崩壊しながら道は細々と続きますが最後はあっけなく
終わってしまいます




【 林道の終点 】
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此処から織戸峠に向けて踏痕が無いか辿っていきますが
意外に周囲は急峻で道がついている様に考えられないし
実際に踏痕も確認できません




【 道なんか有りませんね~!! 】
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ここは深みに嵌らないうちに切り上げて沢に降り、下ります
足元が滑りやすいので注意しながら降りますが幸い大きな滝は無いので
緊張感は余りありませんね、しかし油断は禁物です




【 降ります 】
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【 傾斜の緩い滑ですが油断は禁物です 】
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【 林道から転がり落ちたのでしょうか?? 】
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【 良い所だな~ 】
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古道が織戸峠に登り始める地点まで下ってきましたが
斜面にはその様な踏痕は確認できません
狙いをつけて斜面を登って行くとはっきりとした踏痕が横切っています
踏痕を辿って下ると沢床まで下る事が出来ました
これで取付部は特定できました




【 道に見えるがここは違うな 】
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【 此処が正解・・・取付き地点を特定 】
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沢を下っている時にこの場所は良く見たつもりでしたが
このザレ具合では気がつかないのは無理ありません
・・・ただの斜面にしか見えない・・・

更に戻って踏痕を上り返して行くと行く手が抜け落ちています
この辺が古道の分かり難かった所です
織戸峠側から来ると、はっきりとした踏痕はこの崩壊地から先で
不明になりますが、古道は崩壊地を越えた所の直ぐ先で右に
折り返す様に下っていたのですね・・・納得




【 織戸峠から織戸沢に降りる崩壊地・・この先で折り返す 】
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【 峠が見えました 】
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織戸峠から上法行沢、富士見歩道に続く踏痕は比較的濃く残っています
このままそちらの方まで足を伸ばそうかと思いましたが
もう足が持ちそうにありません
この古道を通しで歩くのは容易ではないですね
日が長い春にでも・・・皆さん如何ですか?




【 上法行沢の左岸の段丘部に道がある 】
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【 段丘部から眺める穏やかな休息地 】
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【 また来てしまった 】
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帰りはショートカットも考えましたが、林道の様子も気になるので
遠回りにはなりますが富士見林道を地蔵平に降り帰路に付きます




【 林道を下りきって 】
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帰路、地蔵平下のこの神社ですが
此処が富士見歩道の入口(取付き)なのではないかと思える看板



【 水ノ木の山神様から地蔵平の山神様へ 】
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【 富士見歩道は神様が起点 】
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富士見歩道と上法行歩道は、地蔵平と水ノ木の神様を繋ぐ
道だった・・・その道を繋ぐ織戸峠

・・・神様を繋ぐ道と峠・・・浪漫だな~!!




【 周辺地図 】
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【 今日のコース・・・・織戸峠周辺 】
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久しぶりに30KM近い距離を歩きました、殆どが林道歩きとは言え
・・・足が・・・
・・・腰も・・・




【 大股沢ブルーを再び 】
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