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20171119 メリット5から織戸峠 [古道探索]


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浅瀬【 6:03 】-長尾沢出合【 7:46 】
 -メリット5【 8:50 】-林道終点【 9:55 】
   -織戸峠【 10:34 】-メリット5【 11:11 】
     -大股沢ダム【 13:04 】-浅瀬【 14:05 】



世附地方の林道、見晴らしの良い屈曲部に「メリット5」なる
看板が立っているのは皆さんご承知の事と思います

「メリット5」・・・その意味ですが
無線信号の明瞭度、了解度を表す数字で5段階表示されます

メリット5・問題なく理解できる
メリット4・ほぼ理解できる
メリット3・多少雑音はあるが、理解できる
メリット2・一部聞き取りにくい
メリット1・ほとんど聞き取れない

無線通信ではその明瞭度、信号の強さを相互に交換します

「メリット5、信号強度9」
「R/Sレポート59」
(ゴーキュウ又はファイブナインなんて読みます)
という感じで相手局にレポートします

ちなみにS(信号強度)ですが
1~9段階(数字が多くなると電波が強い)
無線機に付いているSメーターと呼ばれる機器で読み取ります

・・M氏、無線マニアではありませんので此の辺にして・・

要するにこの看板が立っている所は「通信状態が良い場所ですよ」
と言った意味で立てられているのだと考えられます


この「メリット5」の看板ですが一点だけ良く分からないのが
一体何処に向けての「メリット5」なのか?と言う所です

考えられるのは
世附周辺に点在していた林業拠点(営林署施設)への連絡? 
林道建設時の機材空輸等の連絡手段?  
            ・・・果たして真相は?・・・


そんな訳で実際に「メリット5」から電波を飛ばしてみる事に
しました

ええ、単なる思い付きです

【 紅葉ももう終盤ですね 】
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浅瀬から手っ取り早く「メリット5」に辿り着くには
法行沢左岸から北側に伸びる尾根に取り付けば良いのですが
それではあまりに芸が無いので長尾沢(松田警察署三保駐在所管内図)
から「メリット5」を目指します・・・



【 長尾沢の入口 】
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ところが、F1、F2、F3・・・なかなか見栄えがする滝が続きます
非常に興味をそそられますが、このまま巻き上がっていては
今日の計画に支障をきたすので早々に退散、残念!!
右岸の尾根を登って「メリット5」到着です




【 良い滝が続くんですが今日は断念 】
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【 織戸峠の向こうに東丸・・・そして富士山も少しだけ 】
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富士山が正面に見えて気持ちが良いですね~!!
風が強く冷たいですが日向の風裏はポカポカ

さー!!此処から電波を飛ばしましょうか




【 メリット5が暗くて見えませんね 】
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使用機材は
最近利用者が増えてきた「デジタル簡易無線(DCR)」です
アマチュア無線や業務無線の様な免許がいらない
ライセンスフリーラジオと呼ばれる無線ですが総務省通信局に
登録が必要で、電波使用料を払わなければなりません
その辺の手続きを怠ると電波法で処罰されるので注意が必要です
出力5Wですのでアマチュアのハンディー機並み
見通しの良い所ならかなり電波が飛ぶはずです



【 これね!! 】
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・・・結果・・・

一局だけ応答がありました
富士山2合目「ぐりんぱ」から
しずおかYM510局さん・・・QSO有難う御座いました

まさに正面、障害物無 R/S 57でした


その後林道を歩きながら数箇所でCQを続けましたが
応答局無しで終了です

山歩きに無線を持ち出すのも良いんじゃないぁと思いますよ
猟期も始まりましたしアマチュア無線なんかを聞きながら
歩いていれば何処で猟が行われているかわかりますし
トラブル防止になるんじゃないかと・・・
免許は必要ですが



【 富士見峠から 】
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【 林道を降って 】
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【 此処にもM5 】
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・ ・・ついでに織戸峠まで足を伸ばして・・・

林道を降り、行き止まり地点から織戸峠への道を辿ります・・・
って言ってもそこに道は有りませんが
かつて此処から織戸峠を貫いて水ノ木に至る林道が計画
されていた様ですが計画は途中で止まり織戸峠を挟んで
中途半端に林道は途切れています
計画が有ったと言う事は何らかの痕跡が在るのではないかと
思い想像のコースを辿ります
(なんとなく踏痕は有り、炭焼き窯の痕も残っているので
     古い径路だったと思う)




【 径路が見えますね 】
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【 ほら!! 】
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【 その証拠に・・・炭焼き窯です 】
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穏やかな地形の良い所です
林道が出来なくて良かった!!


【 織戸峠 】
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さて、織戸峠ですが
峠の位置が年代及び地図により微妙に違うようです
径路も時代により変化している可能性があります



【国土地理院 昭和31年11月30日発行1/2500御正体山】
昭和31年11月30日発行 2500御正体山.jpg




【 1985年の日地と似ている 】
map1985N.jpg




【国土地理院 昭和31年11月30日発行1/2500御正体山】
を解析すると、織戸峠は現在の峠より北側の鞍部の様に見えます
地図上、径路もその様に付けられていますが、実際に現地を
観察してもその様な踏痕は在りませんし地形も道を作る様な
地形には考えられません

では実際の径路は?とい言うと、下図の様になっています



【 実際はこんな感じかな 】
無題tizu.jpg




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古い地図では尾根筋谷筋がかなり省略されていて読みきれない
部分がありますが・・・どうなのでしょうか?




【 織戸峠から上法行沢に下る道 】
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【 上法行沢から織戸峠?のV字を望む 】
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【 富士見峠側から上法行沢に降りる道・・・石積が残っている 】
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【 径路が沢と交差する所 】
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【 P803北側鞍部に登る道 】
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【 柵の外側に続くのは富士見峠への旧道 】
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【 こんな感じの周回でした 】
無題2.jpg




色々と疑問は残りますが次回は水ノ木側(織戸沢)からの
アプローチですかね

朝のうちはくっきりと姿を見せていた富士山も雲の中
風も強まり寒さが厳しくなって来ました
久しぶりの山歩きで疲れたのでサッサと帰ります




【 此処から下りますが・・・最後があまり良くなかった 】
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【 猫頭から下ってきた 】
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【 これは何だろう? 】
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【 今日のコース 】
無題1.jpg




       ・・・それにしても林道がなが~い・・・(泣)






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コメント 2

shiro

織戸峠の位置については、僕も気になっていました。
どの地図でも、実際に経路痕が交差している鞍部よりも北側の鞍部を織戸峠としてるのですから。
日地の『新道予定』ラインも気になりますねぇ。
あの辺をうろうろ探せば、測量柱とか見つかるかもしれませんね。
by shiro (2017-11-25 10:31) 

M氏

峠の風情と言う点では現在の峠が峠らしいですね

北側の鞍部にはどちらも踏み痕が交差していません
とは言っても、どこからアプローチしてもOK
なのがこの界隈の地形です

織戸峠の語源は?最近こっちの方が気になります
by M氏 (2017-11-26 10:44) 

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