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20160806 サルウツ沢 [丹澤探索]


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【 不老ノ滝 】




世附森林軌道が昭和38年に廃止され林道が整備されるまでは
世附や水ノ木への一般的なルートとして使われていた柳島のルートですが
以外や以外、鉱山ルートとして使われていたのではないかと思えるのが
このルート上の坑道群です

峰坂沢(湯ノ沢)の坑道やその先の広河原付近の山北鉱山、鎌田鉱山更にその先
金山沢(山伏沢)鉱山・・・
ひょっとするとこれらの鉱山を繋いで付けられたルートと言う事も出来そうだぞ!!
などと勝手にかんがえてしまいますが
それならばこの付近にもっと多くの坑道が残っている可能性もありそうで
先ず地図を睨んで一番怪しそうなのがサルウツ沢の左かな?
小尾根を一本隔てて反対側の沢です、

・・・何はともあれ周辺探索です




柳島P【 7:01 】-不老ノ滝【 7:30 】-林道合流【 8:12 】
-峰坂峠【 9:15 】-湯ノ沢橋【 10:00 】-悪沢峠【 12:05 】
-柳島P【 13:05 】







今日も柳島の神社下から歩き始めます
周囲に面白い物はないかと目を凝らしながら歩いて行くと早速興味深い物が現れて
びっくりです、もしかして?坑道でしょうか?こんな所に・・・



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【 野沢川と柳島川だそうです 】
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【 コイツじゃなくて 】
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【 こりゃ~坑道じゃないかい? 】
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【 崖にも石積み 】
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【 補修済み 】
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前回スルーした不老ノ滝に立ち寄ります
水量はやや少なめですが3段25Mは有るでしょうか、なかなかの見栄えです
林道から直ぐの所で容易に見に来る事が出来るのはうれしいですね
【 トップ写真 】



【 攀じ登りながら 】
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戻らずに左の斜面を攀じ登って右岸の尾根から林道を目指します
途中、猪のマイホームから親子4を追い出すハプニングもありましたが
瓜坊達は可愛いですね、一緒にいたのはお母さんでしょうか
そんなに大きくない若いお母さんみたいでしたが追い出して御免なさい

尾根を登って行くと林道と交差します
林道を左手に降って行くと直ぐに崩壊地で通れません、集中豪雨の爪痕は未だ
補修されないで残っています、無理をすれば渡れそうですが赤土むき出しの斜面での
滑り台は御免です、下から巻き越えます



【 向こう側から来ました 】
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【 合流地点手前の崩壊地 】
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【その先は補修済みです 】
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崩壊箇所は何箇所かありますが越えられないのはここだけです、暫く降ると
世附峠へ向かう林道と合流します
林道歩きは直射日光をもろに受け、暑さでバテバテ
沢筋を通過する際の涼やかな風と日陰がせめてもの救いです



【 沢筋は涼しい 】
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【 綺麗に補修されています 】
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暑さに耐えながらも峰坂峠のベンチに辿り着き休みます
やや熱中症の症状も見られここで引き返そうかと弱気になりますが
降って登って約2時間、ゆっくり行けば何とかなるだろうと甘い考えの末降ります

単調な植林地の降りは精神的にも応えます、僅かな距離なのですが、打ち落とされた
枝が足に絡みつき疲労が増します
湯ノ沢橋に降りた時には後悔の念で一杯でした



【 下り始めはハイウェイ 】
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【 終盤はバテバテ 】
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【 あの崩壊地を上から覗くと 】
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降り立った場所は豪雨で崩壊した斜面2箇所の中間です
下流側の崩壊箇所は現在補修工事中で、道路工事もかなり進んでいます
上流側の崩壊地は、法面補修は完了していますが道路は手付かずで
通行出来る様になるにはまだまだ時間が掛かりそうです




【 湯ノ沢橋 】
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【 崩壊地下の道筋 】
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【 上を見ると 】
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【 あの橋台は森林軌道の橋台ですかね 】
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気力を振り絞り登る決意を固めます・・・
登らないと帰れませんし、ここからが本来の目的ですからね!!


しかし上り始めて直ぐに気持ちが折れます
コンクリートの堰堤3基、倒木の山、照りつける太陽、崩壊する斜面
もううんざりです
何処でエスケープしようかなんてそんな事ばかり考えて歩いて行くうちに
冷たい沢の水と涼しい風、ゴルジュの日影で体も少しずつ調子を取り戻してきました



【 堰堤超えるのもキツイ 】
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【 マジかよ~・・・ッて感じ 】
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沢の様子は?・・・と言うと
僕でも登れる様な小滝が続き、滑も有り、以外に楽しめます、但し岩質が脆いので注意が必要です

 

【 いい所も有るんだけどねー 】
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【 これはこれで良い 】
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【 唯一の痕跡・・・白い筋 】
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【 その先はやっぱり・・・気が遠くなりそうです 】
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【 期待をもたせるような岩石ですが 】
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倒木が折り重なっていますが、行く手を塞がれる事はありません
以外だったのは中流から上流域に掛けて石積の堰堤が連なる事でした
こんな所にまで、と思わずにはいられません、結構良いアジ出していますよ、この堰堤



【 涼しげで体力も回復してきた 】
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【 堰堤群の始まり 】
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【 どの滝も登れます 】
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【 枕状溶岩かな? 】
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【 表情が良い 】
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【 最後の堰堤 】
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【 ついにギブアップしました 】
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【 ディズニーシーにこんなの有ったな~ 】
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結局目的の物は見つかりませんでしたがそれも良し・・・です
次のターゲットに狙いを定めて又頑張ります

悪沢峠から旧径路を下ります
見るからに旧街道と言った風情の道を降ります、しかしそれも長くは続きません
大崩壊地に突き当たります
こんな崩壊地でもルートはあります、斜面を滑る様に降ってその先を攀じ登って・・・



【 旧街道入口 】
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【 旧街道の風情が残っています 】
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【 大崩壊・・・右側に足跡が・・・(笑) 】
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【 その先は補修済み・・・径路の痕跡は消えています 】
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【 あの木の飾りはなにか意味があるんですかね??? 】
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その先の林道は補修されて歩き易くなっていますが相変わらず照りつける太陽で
息も絶え絶えです
車に戻った時は心からほっとしました


まだまだ気になる所が多くありますが、やはり遠いですね(泣)
気軽には入れませんが、ぼちぼち攻めて行きたいと考えております



【 今日のコース 】
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コメント 4

TI-AEK27

MSHK師 おつかれさまです。
当地は神奈川県外でもあり、当隊にとってもなかなか行きにくいのですが、
内務省の丹沢担当チームがこの地をも担当したので、実は内務省系堰堤の
宝庫であるっぽいです。
堰堤観察家必携の資料に
「酒匂川水系直轄砂防事業誌」(建設省関東建設局京浜工事事務所 (1967))
がありますが、こんな記述があります↓
「。。。小山町大字湯船地区に鮎沢川工場を新設し、工事を担当したもので、
堰堤6箇所、堰堤補行工事2箇所を完成し(中略)昭和6年7月31日完成と
共に工場を閉鎖したものである」
ここで堰堤6箇所とは「湯船沢堰堤・湯船沢上流堰堤・湯船沢下流堰堤・
小野畑堰堤・山口堰堤・峰坂堰堤」を指します。
注目すべきことに、この6堰堤には竣工図(+昭和40年頃の各堰堤写真)
が残されているのですが、丹沢系の内務省関連の堰堤の竣工図が残っているのは
この6堰堤のみで、他はおそらく戦災で焼けて失われてしまったと憶測されます。
その意味でも貴重な記録と思われます。

前置きが長くなりましたが、上流部にある空積みのエンテイは静岡県の
施工のはずですが、内務省系エンテイの影響を受けているはずで、ひょっとすると
西丹沢のエンテイと同じ人たちが積んだのかもしれませんね。
またエンテイ道が拓けたことで鉱山系のヤマ師たちが入りやすくなった、
という可能性もありますね。
by TI-AEK27 (2016-08-19 22:48) 

TI-AEK27

MSHK師 たびたび恐縮です。

上記の内務省6堰堤は非常にアクセスが悪いっぽいです
(実は1回下見に付近まで行きました)。
人家からも稜線からも遠く草木生い茂り、堰堤以外には
とくに見るべきものもなく、万が一の場合には誰も来てくれ
なさそうっぽいです。
当隊は6堰堤の観察には1週間の現地滞在と綿密な準備が
必要っぽいと断定し、とりあえず資料の写真を見て現物を
見たつもりごっこをしている次第です。
by TI-AEK27 (2016-08-20 23:14) 

M

TI-AEK27氏
貴重な資料、有難うございます

M氏は本日、北陸地方の探索から帰還したばかり
ほろ酔い気分で資料を熟読できずお休みします
堰堤師が先か鉱山師が先かの議論は興味がありますが

僕はやはり鉱山師が道を開いた説に一票投じます

そんな事より
是非共同調査お願いします、・・ィ師・・には話を付けますので



by M (2016-08-20 23:35) 

TI-AEK27

MSHK師 ありがたいお言葉 感激です!
右の40肩は電車の吊革OKまで回復しました
(ただし吊り輪は右左ともNG)。
他に調子の悪いのは脱腸ヘルニア(ふんばるとぽっこり)と、
糖尿病からくる自律神経失調と軽い狭心症(動き始めの動悸息切れ)
ぐらいです。
まずは秋のニカニカ(平地編)参上が目標です(泣)
by TI-AEK27 (2016-08-21 22:11) 

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