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20121027玄倉-山神峠-寄・・伊勢沢ノ頭西斜面旧経路探索 [古道探索]



別に・・・マニアとかオタク・・・って訳じゃーないんだけれど
そこに道が有れば歩きたくなるのが心情ってもんでしょう?

玄倉・寄・ユーシン、この3地点を結ぶ旧経路が「おいで、おいで」って
耳元で囁くんですよ

ところがです? 伊勢沢ノ頭西斜面はやばそうだなー?・・・特に伊勢沢辺り

しかしこのまま放おって置く訳にも行かないので・・・一丁、行って来っかー!!


で、朝、玄倉で言葉を交わした初老のおじさんは「そっちには道ないよ!!」って
・・・心配して言ってくれているんだとは思うけど・・・引き止めるんだよね

でもさ!!「ほら、ここにちゃんと載っているんだ」って、古い地図を出して
説明しようかとも思ったけれど、そこは一“応大人の対応”

ホラね!!ちゃんと道は有るでしょって



玄倉-ユーシン-寄.JPG



玄倉BS(8:10)-蕗平橋(10:02)-山神峠(11:04)-探索断念(11:40)
伊勢沢ノ頭(12:30)-寄BS(14:46)-猪越BS(15:40)





本日の探索地を望む

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小菅沢と林道、玄倉線の送電鉄塔
旧経路は塔ノ平迄の間、下に見えている新道の30M~50Mの高みを並行して進んでいる
向こう側に見える鉄塔の辺りを通っている様だ

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前回はここの左斜面に取り付いて、前尊仏様方向に向かった
今回は直進、前方に見える柵を潜って進んで行く・・・その前に前段の会話
最後はおじさんに
「気をつけて行って来なよ~!!」・・・「ハ~イ!!気をつけて行ってきます!!」
と爽やかに挨拶をして出発する

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いきなり良い径路でビックリ・・・石積みも綺麗

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最初の崩壊地、前方に石積みの補強部が有るがその手前が崩れて危険
一応トラロープが張って有りそれを頼りに渡っていく

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2基目のコンクリート製砂防堰堤(峠ノ沢)を越えるとその先にプラ階段がある
鉄塔監視用径路にも使われているらしい

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プラ階段を登ると沢をまたぐ鉄製の橋

〈振り返って〉
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沢渡渉意外の状況は良好道型がはっきりして石積みの補強も綺麗に残っている


〈前方は切通し〉
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鉄製通路が流された崩壊地
傍らに木製の朽ちた桟橋が残っている、ここも設置されたロープで一旦下降し
攀じ登って鉄製通路を渡る、
やはり鉄塔管理径路として利用されているので、それなりに保守はされているが
崩壊は止められない


〈振り返って〉
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岩を穿った切通し

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落合線27号鉄塔の脇を通ると前方崩壊地、ここも鉄製通路が有って安全に通過できる


〈古い石積みと鉄製通路〉
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28号・29号鉄塔と通過して行くと古い指導標が残る

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塔ノ平沢?(堰堤には塔ノ平としか記載なし)から下を覗く

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振り返って28号・29号鉄塔

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30号鉄塔を過ぎての崩壊地

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林道合流地点直前、小屋跡の様な広場、周辺に送電線の碍子が散乱している所を見ると
送電線保守関連の建屋が有ったのか??
31号鉄塔付近には古いお墓も有って生活感が感じられる

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林道に出て先に続く道を探す
林道屈曲点から伸びる自動車も通行できそうな径路が伸びている
途中一箇所崩壊して途切れているが辿ってくると蕗平橋の袂に行き着いた
堰堤工事用に休憩ロを拡幅したのであろうか?疑問は残るが
旧経路に間違いなさそうである

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〈蕗平橋下の崩れた三段の堰堤〉
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この時代の神奈川懸土木部のプレートは味わいがあって・・・〈My Favorite〉
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そしてここはやたらと周辺に石が積んである
堰堤工事の一大拠点であろうか、それとも唯の補強か?

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〈小菅沢上流の堰堤群〉
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至る所崩壊してガレガレ

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山神峠を目指す


〈紅葉が綺麗〉
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山神峠までのこの経路、最初は径路に沿って歩いていたが崩壊が激しくとても歩き難い
嫌気が差して沢に降り沢筋を登って行く、前方が狭くなり登りがきつくなって来ると
鋼製の橋と階段が見える、左岸の鉄塔管理径路が横断しているらしいので
右側の斜面を這い上って径路に乗る

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径路を山神峠方向に辿って行けば
下から眺めた鋼製の橋と階段、沢を渡って眺めると崩れかけた斜面の上に今にも落ちそうな指導標


〈写真中央〉
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先週も訪れた山神様にお参りだけ済まして来た径路を引き返す

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〈鋼製橋〉
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旧経路は山神峠から少し戻った所から伊勢沢ノ頭西斜面をトラバースしている
目を凝らして進入路を探しているとはっきりとした径路の痕跡

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辿って小尾根を回り込むとガレが詰まった沢に行き当たり、踏跡も消える
正面切り立った壁、その先にも径路の跡は見出せない

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仕方なくバック、一旦降って鉄塔管理道を進む
景色も良く、このまま管理道を歩いて行きたい誘惑に駆られるが
このまま行ってしまうと送電線に沿って降ってしまうので今日はパス
又今度機会があったら辿ってみたい道でした

沢を越えて適当な所から登っていくと鹿柵に当たる
そう言えば、鹿柵の扉って径路が通っている所に作られる筈
柵に沿って歩いて行くと扉とそこから続く踏み跡、思惑通り

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しかし一番困難と思われた伊勢沢横断でやはり行き詰った、踏み跡は消え
ルートが見出せない、正面は崖、伊勢沢を横断出来ればその先に径路が繋がっている
一旦降って登り返すか?・・・
「秋の日は釣る瓶落とし」余り粘ると帰りは暗闇、なんて事になりかねないので
本日はここで終了

そうと決まれば、登るか?降るか?
一番早く帰れそうなのは伊勢沢ノ頭から南東尾根を降るコースだろうと
尾根を登り返していく・・・こんな所にも仕事道があるんだ!!と感心

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深まる秋
一週間で随分色付いた

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先週も通ったモノレール尾根

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伊勢沢ノ頭から一気に尾根を降って植林記念碑

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バスの時間は2:40・・・・だったよな~多分・・・
途中河原で、汗拭き着替、時間配分を間違えて
バスは五分違いで出発した後、次のバスは3:40、待つ?・・・いやいや!!

歩けばこんな景色も見られるんですよ・・・やや左、鍋割山

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結局「猪越」まで歩いた所でバスに乗って帰還しました・・

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伊勢沢を越えられなかったのが残念でならない、
近い内に必ずリベンジするつもり
次回は秦野峠方向から径路を追ってみたいと思うがどうなる事やら

やっぱり行って見て、歩いてみない事には始まらない
そう感じた一日だった


〈今日の美味しいところ〉
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コメント 2

shiro

んんん・・・?
って事は、旧経路は山神峠と秦野峠を繋いでいたって事ですか?
なるほど・・・。どうやら僕は勘違いをしていたようです。
(旧)秦野峠については、前々から疑問を持っていたんです。
二万五千図の黒破線は、秦野峠の西側で尾根を登っていってる。
“峠”とは経路上で稜線を乗り越える鞍部のはずですから、矛盾しています。
だから、勝手な想像ですが、昔々は秦野峠から田代沢に沿って下ったのではないか。そして適当なところでトラバースしながら蕗平橋へ向かったのでは。
と仮説を立てていました。
 
とにかく、昔は玄倉と寄を結ぶ重要な経路であったはず。
全容解明を期待しています。
というより、ご一緒させてください。
by shiro (2012-11-06 10:47) 

MASAHIKO

shiroさん、ニカニカでは有難う御座いました

そうです、旧経路は寄から秦野峠を経由、伊勢沢ノ頭西斜面をトラバースして
山神峠、そしてユーシンへと伸びています

そしてもう一本、秦野峠から田代沢右岸を通って塔ノ平へ
塔ノ平から径路は別れ山神峠、玄倉へと伸びています

どちらにしても小菅沢周辺は崩壊も進んでいて
径路を追うのは難しそうですが、今度は秦野峠側から歩こうと思っています

僕は寄から秦野峠までの径路も歩いていないので合わせて歩こうと思っていますが
日も短くなっているので難しいですね!!

後で資料をメールで送ります、役立てて下さい

by MASAHIKO (2012-11-08 19:38) 

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