SSブログ

20140906 木ノ叉大日沢~書策新道 [沢歩き]



IMG_75823.jpg



テニスの全米オープン準決勝で錦織圭が世界ランク一位を破って決勝に進出
普段はテニスの試合なんて真剣には見ていないが、今回ついつい力が入ってしまうのは
圭くんの一生懸命さと、持ち前の爽やかさ


爽やかな山歩きをモットーとしている僕としてはやはり彼を応援せずには居られない

「がんばれ、エアーK!!」 


一方、山では?って言うと
水無川本谷で出合った青年も沢登りを愛する爽やかな青年だった!!

やはり山は「爽やかに歩く」に限るね!!





「表丹沢の人気沢」シリーズ大3弾

久しぶりの山歩きだが午後からの俄雨が心配でショートで遊べそうな木ノ又大日沢
下降に書策新道を使えば2時前には楽々帰路につけるだろう


2号コンクリート堰堤は左袖から登る
鐙が付けられているが不安定なそれを使うよりも、木の根っ子を掴んで登ったほうが安全
それよりも手前には立派なステンレスの鎖が付けられた巻道も有るがいかがなものか?


1.jpg



本谷F1は右岸の鎖で巻
落ち口へのトラバース部分が嫌らしいが慎重に歩けば問題ない、苔で滑る日は要注意
セドノ沢出合を過ぎると直ぐに本谷F2
ここは右岸にザイルと鎖がセットされている、鎖は途中で半分切れ落ちているが
登るのには支障がない、殆どごぼう状態で登るのだが足掛かりもしっかりしていて
不安なく登れる


〈F1〉
P9064855.jpg


〈右岸鎖で巻く〉
P9064864.jpg


〈F2も右岸から〉
P9064875.jpg



この沢もご多分に漏れず雪害による倒木が多く至るところに倒木や流木が重なっている


P9064878.jpg


〈前方大岩の滑〉
P9064880.jpg



大岩の間の滑を通り過ぎると、一旦河原が開けて明るくなる
滑や小滝で遊びながら再び沢が狭まると入り口が流木で埋まっている
その先にF3の落ち口が見える

F3は水流右側が手掛かり足掛かりが多く簡単に登れる様だ
しかしここで巻道が気になった、こんな事はあまりないんだが、左側の岩壁にだらしなく
垂れ下がるザイルが、「おいで、おいで」と手招きするんだ

手にとってテンションを掛けてみると、ビヨーン、ビヨーン!!と伸びること
面白そ~なのでそちらを登る、岩壁をごぼうで5M程登り、落ち口方向にトラバース
しかしこのトラバースが厭らしい、事故が多いのも頷ける
足掛かりが殆ど無く、ソールのフリクションと腕力で移動しなければならず
高度感も有り、足下が滑るような湿った状態では要注意である
これでは滝を巻かないでそのまま登ったほうが安全であり何の為の巻道か?である


〈F3 水流右側が登れる〉
P9064895.jpg


〈危ない巻道のザイル〉
P9064897.jpg




F4は苦も無く登ってF5へ
真下に立ってルートを探る、下段から中段迄は流水右、細い水流の中が階段上で
登るのは容易そうだ、しかし其の上、CS真下で本流側にスタンスを変え無くてはならない
上部に行けば行くほどホールドはなく水流、水圧ををモロに浴びる、確保なしで登っては行けないな

そんな訳で右側の壁に付いている鎖で登って落ち口に立つ
上から見るとやはり上部に手掛かりはなく行き詰るのは明白だ

書策新道が交差する道標で一休みして上流に進む


〈F4 2下段〉
P9064899.jpg

〈F4 2上段〉
P9064906.jpg


〈F5 左岸の鎖で巻〉
P9064909.jpg


〈巻途中から・写真中央部がヤバイ所〉
P9064912.jpg


〈書策新道、道標〉
P9064924.jpg



暫くは小瀧で飽きない程度のゴーロ歩きだがそれもやがて荒れたガレ場歩きとなり
もろくて剥がれ落ちてきそうな岩壁が迫ってくる

周囲はガスっているが見通しは悪くない、時々日がさすが長くは続かず
雰囲気としてはいい感じ

滝場は一見もろくて危なそうだが慎重に登れば崩れることもなく
それなりに楽しめ、以外にいい感じ、水流もなかなか途切れずに楽しませてくれる


〈F5上から上流部を望む〉
P9064929.jpg



〈三角岩・左を抜ける〉
P9064939.jpg


〈ガレた滝場が続く〉
P9064945.jpg

P9064954.jpg


P9064956.jpg


〈左から巻けるが敢えて滝を登る〉
P9064961.jpg


〈以外に簡単に登れるよ!!〉
P9064963.jpg


〈これで最後かな?〉
P9064966.jpg


〈いよいよ荒れてくる〉
P9064974.jpg


〈結構圧迫感が有る〉
P9064990.jpg


稜線直下は本当のガレ場、角が立った、寸前に剥がれ落ちたような鋭いガレに埋まって
歩くのに苦労する、それでも何とかフォールラインに忠実に登っていく
稜線が見えた、後5M、頑張ってもがいてみるが最後の所でハングしている
おまけに左右に逃げ場はない、ハイ終了
10Mほど降って逃げ場を探す、拾ったペグを使ってグズグズ斜面をトラバースし
何とか草木が生えている小尾根に移動、稜線に詰め事なきを得た

やっぱり早めに逃げた方が正解だったか?・・・いやそうじゃないな


〈石灰岩の様に白い岩石と種類の違う岩石の境目みたいな所だった〉
6.jpg




〈横から見たもがいた所・右下〉 〈拾ったペグに助けられた・左下〉
〈上から・右上〉  〈最後はしんどかった・左上〉
5.jpg


〈こんな感じの詰めでした・最初の詰めは稜線を超えていません、若干ずれてる〉
無題.jpg


稜線をのんびり歩いて書策小屋跡の踏み跡を追い立ち禁テープを潜って下降
しっかりとした踏み跡は最近でもこの道をを歩く人の多さを物語っている
今回も数人とこの道ですれ違ったが、渡渉部やセドノ沢左俣部分は
踏み跡も薄く、マーキングが有るとはいえ気楽に歩けるような道ではない
遭難事故も多く発生しているらしいので十分注意して歩きたいものだ


〈書策新道上部からの展望〉
P9065011.jpg

〈いろいろ〉
2.jpg


〈セドノ沢左〉
P9065021.jpg


本谷を越えた所、F3付近で沢登の集団を発見
普通の沢登ってどういう感じでやっているのか興味があり、再び本谷へ下降F3・F4・F5
と見学させてもらう、所謂野次馬である
この一行後で調べたら「筋斗雲」と言う所のツアーらしい(まさにこの時でした)

そこでビレイ担当の青年が僕に負けず劣らずの「爽やかな好青年」で
こちらの質問にも丁寧に受け答えしてくれて好印象、歳は30に届かないくらいだろうか?

これからもお互い、爽やかに山お楽しみましょうと(心の中で)誓い合ってお別れ
清々しい気分で帰路についた


〈ビレイ姿がカッコイイですね!!勝手に使ってすいません〉
7.jpg



〈(^.^)/~~~〉
P9065063.jpg




〈今日のコース〉
無題2.jpg
nice!(0)  コメント(4)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 4

shiro

木ノ又大日沢を稜線直下まで詰めたって!?
あのガレガレを!!
そりゃ、爽やかすぎるワ・・・
それにしても“ペグ”って・・・
あのガレ場をペグを突き刺しながら登った??
その爽やかな姿を想像したら笑いが止まらない。
いやはや『爽やか』って怖すぎる・・・
僕には無理だな。
by shiro (2014-09-07 22:18) 

M氏

その爽やかな姿が想像できる・・・って

同じ仲間じゃないですか!!
普通は想像すら出来ないですからね・・(*^^*)

「僕には無理だな」って?
もっと無理なことしてるんじゃないですか?

「爽やか」・・いいでしょ!!
「上品」より分かり易いしね
by M氏 (2014-09-08 20:02) 

キブシ

ちょうど1ヵ月ほど前にほぼ同じルートで登りました。
私は百均のドライバーを持って行きますが、けっこう役に立ちます。
枕状溶岩の露頭がよくわかる沢なので、おもしろいところです。
ガラガラ沢ですがよく見ると花もきれいです。
小尾根に逃げるときアザミのトゲは痛くなかったですか?
白い岩は戸川砥石です。
海底火山だったころの丹沢の姿を垣間見せてくれる沢です。
好きな沢の一つです。
by キブシ (2014-09-12 09:25) 

M氏

キブシさん、コメント有難う御座います

僕は岩石の事は詳しく無いのですが
源頭部のガレ地帯には興味が有ります
知識があればもっと楽しくなるんでしょうね

戸川砥石が上流部で採石されていたのは知っていたのですが
どの岩が何だか全然わかりませんでした
もう少し勉教してから再訪したいと思っています

幸い、アザミには苦労しませんでした
ドライバーも以前は持ち歩いて居ましたが
使う機会がめったにないので
最近はお蔵入りです、

キブシさんもガレ場歩きは注意して下さい・・・お互いに



by M氏 (2014-09-12 20:42) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。